
出典:帝京大ラグビー部、岩出監督が作り上げた抜群の環境。目標は「打倒トップリーグ」! : コラム | J SPORTS
もはや偉業!
今月(2017年1月)に行われた全国大学ナンバー1を競う全国大学ラグビー選手権において帝京大学ラグビー部が8連覇の金字塔を成し遂げました。
そこで今回は、帝京大学ラグビー部を8連覇に導いた監督、名将岩出雅之(いわで まさゆき)監督をご紹介します。
全国大学ラグビー選手権決勝(2017年1月9日)
帝京大学 33-26 東海大学
大学選手権決勝の振り返り
岩出監督を紹介する前にまずは8連覇を成し遂げた大学選手権決勝の振り返りです。
運が良く私も台湾に滞在しながらこの試合をLIVEで見ることができました。
予想としては帝京の圧勝かなと考えていましたが、今年の東海大学は本当に強かったです。
正直ラスト10分までどちらが勝つかわりませんでした。
個人的には帝京大学のファンなので終始帝京を応援していましたが、一ラグビーファンとして本当に素晴らしいゲームを見ることができました。
岩出雅之(いわでまさゆき)監督

プロフィール
1958年、和歌山県新宮市生まれ。
和歌山県立新宮高等学校卒業後、日本体育大学在学中に1978年全国大学ラグビーフットボール選手権大会優勝に貢献。4年時には主将を務める。
卒業後、滋賀県教育委員会、滋賀県公立中学校、滋賀県立高等学校教員を務める。県立八幡工業高等学校教員時にラグビー部監督として、同校を7年連続花園出場に導く。
さらに、ラグビー高校日本代表の監督も務めた。
1996年帝京大学ラグビー部監督に就任。2009年ー2015年全国大学ラグビーフットボール選手権大会において史上初の七連覇を達成。
2015年第52回日本ラグビーフットボール選手権大会では、トップリーグチームに勝利を収めた。陸上・長距離の岩出怜亜選手は岩出監督の姪にあたる。
岩出監督の理念「人としての成長」

出典:2014.11.16 関東大学ラグビー対抗戦 帝京大学対明治大学 - YouTube
帝京大学ラグビーが特集されているあるテレビ番組で岩出監督が帝京大学8連覇の秘訣、それは「人としての成長」と話していました。
また「成長させるためには考え続けさせないといけない。こう考えろではなく、本人が考えたいことをうまく経験させていく」とも岩出監督は話していました。
ラグビーを練習して強くなるのは当たり前、その上で人として成長できる帝京大学ラグビー部の環境はすばらしいと思います。
そして「人としての成長」をするために帝京大学ラグビー部ではラグビーの練習以外にもさまざまな取り組みを行っています。
その具体例の1つが地元の子供たちへのラグビー教室です。

出典:タグラグビー教室実施報告 | 帝京大学 ラグビー部 オフィシャルサイト
またラグビー以外でも地域の清掃にも積極的に参加しているそうです。
上級生が清掃・片付け(雑用)を行う部内文化
岩出監督が作り上げた帝京大学ラグビー部には他校とは違う部活内文化があります・
それは、上級生が寮の掃除、練習後の片付け(雑用)を行うことです。
大学に入ったばかりで大学やラグビー部での生活に慣れていない下級生の負担を、余裕のある上級生がカバーすることで、下級生がラグビーに没頭できるような環境を作るためにこの部内文化を作ったそうです。
通常であれば下級生がやって当たり前の体育会世界でこの文化を作り上げた岩出監督はすばらしいと思います。
ラグビーで強くなれる環境作り

出典:グラウンドのご案内 | 帝京大学 ラグビー部 オフィシャルサイト
帝京大学ラグビー部では、練習から食事までラグビーに関わることが徹底的に管理されています。
特に食事に関しては、すべて栄養士がカロリーやビタミンなど計算して作っているそうです(ただ大量のご飯を食べるだけでは強くはなれないのでしょう)。
数年前までは花園(全国高校ラグビー大会)ではあまり見かけない高校を卒業してきた選手が多かったですが、ここ最近は伏見工業、御所実業を中心に高校ラグビーの名門校からも多くの学生が入学し現在の総部員数は140人を超えています。
ラグビープレイヤーとしてだけではなく人としても成長できる素晴らしい環境が整っているのでトップリーグ(社会人・プロ)を目指す学生にとっては最適な場所なのでしょう。
最後に

出典:帝京・岩出監督とエディーの共通点。“大学7連覇”で挑む1.31日本選手権。 - ラグビー - Number Web - ナンバー
実は数年前まで私は帝京大学ラグビー部のファンではありませんでした。
しかし帝京大学が対抗戦(帝京大学が属している大学ラグビーのリーグ)や大学選手権で連覇を成し遂げている姿を見て、どんどん気になりいろいろ調べていく中でファンになりました。
また帝京大学ラグビー部のテレビで放送される部活動の取り組み方や選手の様子を見ると勉強になることがとても多いです。
これからも引き続きファンとして帝京大学ラグビー部を応援していきます!